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執筆者の写真藤原 嘉騎

カラーグレーディングの使い方

更新日:2020年12月16日


 

その下にはデフォルトで3つのカラーホイール、下に「合成」と「バランス」のスライダーが表示されています。 個別のトーンを選択するには上部にあるアイコンを選択します。

●5つのアイコン ・3つのカラーホイールは、ミットーン、シャドウ、ハイライトを調整できます。 ・シャドウは、シャドウのみカラーホイールを表示し調整できます。 ・ミッドトーンは、ミッドトーンのみのカラーホイールを表示し調整できます。・ハイライトは、ハイライトのみのカラーホイールを表示し調整できます。 ・全体は、全体のカラーホールを表示し調整できます。


各カラーホイールの下には輝度スライダーがあり、適用させる色調の明るさを調整できます。その色調の明るさを抑えたい、明るくしたいという時に使用します。

①ホイールの右下には目のアイコンはアイコンを押すことでエフェクトのオン/オフを切り替えることができます。調整前画像を見たい時にクリックしてください。

②矢印をクリックすると色相と彩度のスライダーを表示できるようになります。以前に明暗別色補正を使用したことがある場合は見覚えがあるはずです。 カラーホイールは、これらのスライダーが行うことをより視覚的に表していますが、以前の調整方法が好みの場合はここで今まで通り行うことができます。 ③ホイールの左側にあるスポイトを使用して色を選択することもできます。 色を選択した後、その色の濃度や輝度値を変更できます。 ④パネルの最下部にはブレンドとバランスのスライダーがあります。

◉カラーホイール

カラーホイール内をクリックする事で自由に動かすことができます。このホイールは「彩度」と「色相」両方に効果が現れ、中心点は「0」になっています。 ・「彩度」の数値はホイールの外へ向かうほど大きくなり、調整される色の濃度は濃くなっていきます。 ・「色相」はホイールの角度によって調整される色が決まります。 スライダーと違い同時に効果が現れるので以前よりも直感的に調整できるようになりました。 このツールを使用するときは、1つのカラーホイールのみを表示して使用することをお勧めします。3ウェイレイアウトより大きいので精度と制御が向上します。


●「ハイライト」「シャドウ」 これまで通り明暗別色補正は画像の明暗を分割し、写真のハイライトとシャドウにそれぞれ異なる色を追加できる機能。例えば「ハイライト」でゆうと、太陽の光が差し込む写真で光の部分をより暖かく見せたいというシーンなどで使用する。色温度で暖色系にすると全体に効果が及んでしまうが「ハイライト」を使うと明るい部分を中心に効果が及ぶので色温度を使うよりも自然に効果を付け加えることができます。

●「中間調」 これは今回から新しく追加されたパラメーター。これまでの明暗別色補正では色調を2分割で行なっていましたが「中間調」が追加されたことで3分割になり、より細かな設定が行えるようになりました。ハイライトとシャドウの中間部分の明るさに効果が適用されます。 ●「全体」 そして、もう1つ追加された機能である「全体」ですが、これは画像全体に色調を加えることができます。これまでの3つの項目を調整してから全体に同一の色調を加えるときに便利です。 このようにこれまでの明暗別色補正はスライダーだったのに対して、今回のカラーグレーディングはカラーホイールになり、より直感的に操作できるようになりました。最初は戸惑うかもしれませんが少し使うと今までのスライダー方式には戻れなくなるほど操作しやすいです。 どうしても以前のやり方で操作したい場合は先ほども述べましたが、カラーホイール下の三角形をクリックすると、これまで通りの「色相」と「彩度」スライダーが表示されるようになります。

◉合成とバランス ●合成

合成スライダーは、シャドウ、ミッドトーン、およびハイライト間の色の分離の程度を決定します。 合成の値を高くすると、シャドウとハイライトそれぞれの色調を変化させる有効範囲が広がるので色調の境界がはっきりしてきます。合成の値を低くすると境界は滑らかになります。 色のたくさんある画像ではかなり分かりにくいですが、グレー多めのこのような画像で試すと分かりやすいです。

●バランス シャドウとハイライトの間で効果のバランスを調節する時に使用します。スライダーが0の時は効果のバランスが均等になっています。スライダーを右に動かすと調整したハイライトよりの色調になり、左に動かすとシャドウよりの色調になっていきます。 1つのカラーホイールしか調整していない場合はマイナス方向に動かすことで元画像に近づいていきます。

これはハイライトをオレンジ、シャドウをブルーにしバランスの効果の具合を試してみました。-100にしたことでシャドウで選択した色が画面全体を覆うように出てきました。+100にすると逆におっレンジが全体を覆うように出てきています。 ◉新しいカラーグレーディングプリセット

カラーグレーディングに変わった事で新しいプリセットが3つ追加されました。 プリセットにあるクリエイティブを展開すると、カラーグレーディング用に「寒色系のシャドウと暖色系のハイライト」「寒色系のマット」「温かみとムード」の3つの新しいプリセットがあります。これらのプリセットには基本補正などの他の設定も含まれていますが、主にカラーグレーディングの使用方法に焦点を当てていると思います。

例えば、「寒色系のマット」をクリックするとシャドウと中間調にそれぞれ異なる青みがかった色合い、ハイライトに黄緑色がかった色合いが適用され、合成はデフォルトの50、バランスを+21に設定しハイライトの色合いがほんの少し目立つようにしています。 カラーグレーディングを知るために、この3つのプリセットをぜひ試してみてください。

◉写真の編集

では実際にこの画像にカラーグレーディングツールを使用していきます。自分はこのツールを使用する前にほとんどの現像作業を完成させてから使用します。カラーグレーディングツールは最後のステップとして使っています。

このツールを使用するとき、自分はシャドウから調整していきます。画像の影に青を足し、輝度を少し落としました。微妙な量なのでわかりにくいかもですが富士山に当たる影が少し濃くなっています。

最後にハイライトにオレンジを足し輝度を上げて空の色を強く表現しました。富士山に当たる光も強くなりました。

左が元画像で右が調整後の画像になります。

ハイライトとシャドウを動かしただけの手軽な現像ですが比較すると空の色や富士山の陰影が変わっているのがわかると思います。 ◉カラーホイールの使い方とまとめ カラーグレーディングツールを詳しく知りたいならば、複雑に色が混ざり合う写真よりも効果の変化がわかりやすい白黒写真で試してみるのが良いです。時間があればぜひ試してみてください。 ・カラーホイールを使う時の順序は「色相」→「彩度」の順にし、カラーホイールをクリックして希望の色相が見つかるまでぐるぐる動かしてみるのが良いです。シャドウ・ハイライト・中間調の順に調整してゆくと画像のイメージを作っていきやすいです。 lightroomにあるツールの中でも少し難しいものになるかもしれませんがそれだけに大きな可能性を秘めたツールです。

 


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