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執筆者の写真藤原 嘉騎

フォトグラファー必見‼️ NAS導入!! こんないいものがあったのか!

更新日:2020年10月12日


結論からゆうと、 Synology NASぜひ使ってください!!

私はこれまでのフォトライフが一変しました。

 

それではまず、 🔴NASとは  NASとは「Network Attached Storage」の略で、自宅のルーターにLANケーブルで接続して使用するストレージ製品の1つ。通常のHDDはPCと1対1で直接接続しての使用ですが、NASは1対多の接続が可能で複数のPCから同時にアクセスできます。  私は今まで外付けのHDDを使っていたので、直接接続することなく1対多の接続ができる事に驚きました。 これってすごくないですか?!例えばノートPCさえあれば部屋中どこに移動してもデータにアクセスでき、PCだけでなくスマートフォンやタブレットからでも専用アプリでアクセスが可能なのです。  例えば、ソファーに寝転んでスマートフォンでデータを読みだし、それをLightroom mobileでちょちょいと現像してSNSに投稿、なんてこともできちゃいます。

今回はNASの中でも、分かりやすく豊富な機能で高い支持を集めているメーカー Synology(シノロジー)の8ベイNAS『DS1819+』を使用してみました。まず、聞き慣れない言葉「ベイ」。ベイとは HDDを入れることのできるスペースのことで、8ベイ=HDDを8台組み込むことができる、という事です。NASはHDDが別売であるため、必要な容量に合わせて自分好みに構築する事ができます。最初は予算の都合で容量の小さいHDDを組み込んだとしても後から追加することもできるし、違う容量に差し替えるなど自由自在。挿し込みも簡単で、カートリッジを取りだし、固定したHDDを挿し込むだけなのでNAS初心者でも簡単にできます。  下記写真はHDDを5台組み込んだもの。NASの前にあるのがカートリッジで、これに3.5インチHDDを固定し挿し込む。

 組み込んだHDDはSeagateのIronWolf4TB。Seagate製品にはbarracudaなどのモデルも存在しますが、NASで使用するのであれば連続稼働にも耐えうるIronWolfがおすすめ。外付けHDDと違い3.5インチHDDのみを購入するのは少しハードルが高いと感じるかもしれないけれど、Amazonなどで検索し購入、届いたら箱から出してNAS本体に挿し込むだけ。とても簡単。 今回は4TBを5台NASに組み込み、とりあえず3ベイ残しておいた。今後必要に応じて同容量、もしくは容量違いのものを追加、差し替えしていこうと思う。

 

さあ Synology NASを始めよう!! 🔴NASの起動と設定

 HDDをNAS本体に差し込んだら、次はNASにLANケーブルとACアダプタを取り付ける。LANケーブルはルーターと繋ぎ、ACアダプタ側はコンセントへ。そして本体にある電源ボタンを押し起動。ランプが点灯すれば準備完了だ。

 設置が終わったらPCに移りセットアップしてゆく。まずはブラウザを開いて「http://find.synology.com」を入力。すると検索が始まり、ようこそ!の文字と共に今回使用するNASが発見される。あとは画面の指示に従っていけばものの10分ほどでインストールが完了する。  たったこれだけで企業並みのサーバーが自宅に完成!! 感動の瞬間だ!!

🔴Synology NASの魅力① 自宅だけでなく外出先でもアクセス!  これで自宅のどの場所からでも写真データにアクセスできるようになった。 だが、ここからが NASの真骨頂!! 企業並みのサーバーを手に入れただけあって、自宅だけでなく、外出先からでもアクセスできるようになる。「QuickConnect」を利用して安全且つ簡単にアクセスができるのがSynologyの魅力だ!  QuickConnectとは、自宅のネットワークを外部に公開せずに、Synology社が管理するQuickConnectサーバを中継しアクセスするための仕組み。先ほどのセットアップ中にQuickConnectの設定も同時に行っており、その時に自分専用のURLを発行してもらえる。今後はこのURLにアクセスすることで簡単且つ安全に外出先からでもアクセスが可能になる。  ノートPCを外に持ち出して、コンビニエンスストアやマクドナルド、スターバックスのような無料Wifiエリアで接続しアクセス。Wifiエリアがなくともスマートフォンのテザリング機能でPCとスマートフォンを繋げることで、どこでも自身のNASにアクセスできる。ちょっとした待ち時間やcafeなどでも自宅のサーバーにアクセスし全ての写真データの閲覧、選定、現像が可能になる。夢のようなシステムだ!  今までなら、長期の撮影中にクライアントからの依頼を受けた場合、すぐに対応することはできなかったが、SynologyのNASのおかげですぐに写真データを見る事ができ、自宅に帰らずとも現場で対応することが可能になる。

 当然、外出先からデータを入れることも可能で、こまめにアクセスし入れておく事でSDカードが故障・破損したとしてもデータは自宅のNASにあるので安全である。

🔴Synology NASの魅力② もしもの時のデータ保護機能  2ベイ以上のNASであれば「RAID」と呼ばれるデータ保護機能が使える。1台のHDDが破損しても他のHDDからの復旧が行えるという非常に頼もしい機能。  RAIDにはいくつか種類があるが、RAIDの知識がなくともSynology Hybrid RAID(SHR)とゆうSynology独自の簡単便利なRAIDシステムを選択すれば大丈夫。自動的に保護機能を構築してくれる。  NASはHDD1台あれば問題なくストレージとして使用できるが、1台ではRAID機能を使用する事ができず、NASの魅力も半減してしまう。Synology Hybrid RAID(SHR)などのRAID機能を使うためにもHDDは最低でも2台は用意したい。ただし、RAIDを使用する際はディスクの使用可能領域が減ってしまうので注意が必要。こちらでおよその使用可能領域がわかるのでシュミレーションしてみよう→RAID 計算機

🔴Synology NASの魅力③ Cloud Syncを使ったクラウドストレージとの同期

 Cloud Syncはクラウドストレージと連携するSynology独自のアプリケーション。対応しているクラウドストレージは、Amazon Drive、Googleドライブ、Dropbox、OneDrive、などその他にも多数のクラウドサービスと連携している。  QuickConnectでログインした後、Synology NAS の機能性を高めるアプリケーションが多数入っている「パッケージセンター」に入り、そこから「Cloud Sync」アプリをインストールする。インストールが終わったら「Cloud Sync」で自身が使用しているクラウドサービスを選び設定することで、自動的にNASと同期できるようになる。同期する曜日や時間も1時間単位で細かく設定でき、手作業で写真を動かさなくてよいのでミスの心配もない。フォトグラファーの命といってもよい大切な写真データを守るためにも、クラウドサービスの自動同期は非常に頼もしい味方だ!!

🔴Synology NASの魅力④ スマートフォンから簡単アクセス『DS photo』  さらにSynology NASのいいところはタブレットやスマートフォン専用アプリも用意されているところだ。フォトグラファーならば必ずインストールしておきたい「DS photo」。  まずはパッケージセンターで「Photo Station」をインストールし、NAS内に自動生成された「photo」フォルダに写真データを保存する。スマートフォンアプリ「DS photo」をインストールすることでphotoフォルダに保存した写真データを見ることができるようになる。DS photoの良いところは、JPEGデータだけでなくRAWデータ・TIFFデータも画像として認識し表示してくれることである。  その他にもNAS内の全てのデータを見る事ができる「DS file」アプリでも写真データを見ることはできるのだがJPEGしか画像として認識できず、RAWやTIFFデータはファイル番号のみの表示となる。写真以外のデータを見るならば「DS file」、写真データは「DS photo」と使い分けるのが良いいだろう。  下記写真は左がDS Photo、右がDS fileになる。DS file側はRAWやTIFFが表示されていないのがわかる。

🔴Synology NASの魅力 番外編 NASに保存した音楽をどこでも楽しめる――Audio Station

パッケージセンターでAudio Stationをインストールし、NAS内に自動生成された「music」フォルダに音楽ファイルを保存する。スマートフォンアプリ「DS audio」をインストールすることで、スマートフォンでmusicフォルダに保存した音楽ァイルを再生できるほか、インターネットラジオも聞くことができる。当然、室内だけでなく外出先でも聞くことが可能。音楽ファイルを入れすぎるとスマートフォン自体の容量を圧迫するので、全音楽ファイルを入れる事ができなかったが、musicフォルダに全ての音楽ファイルを入れておけば「DS audio」を使用してスマートフォンの容量を圧迫する事なく全ての音楽を聴けるようになる。これで撮影中、登山中、その時の気分に合わせて自由に音楽を楽しむ事ができるようになった。

 

🔴現在使用中のHDDがいっぱいになってきて買い替えを検討中の方、写真データの保存方法や管理を検討中の方、本当にNASおすすめです。今回の使用モデルはSynology Plusシリーズの8ベイモデル『DS1819+』ですが、その他にも様々なモデルがあるので、 自分にあったNASを見つけてみてください。 https://www.synology.com/ja-jp/products/series/plus

 

yoshiki-fujiwara.com


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